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作者:斋滕智宽译
[2002-11-16
10:04:10]
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『中国禅学』創刊号出版座談会、北京にて開催
2002年6月26日、『中国禅学』創刊号出版座談会が北京のレストラン「荷塘月色」にて開催され、『中国禅学』の北京在住学術委員、編集委員、及び作者の一部、約30余名が座談会に参加した。
『中国禅学』は河北禅学研究所が主催する大型学術刊行物であり、浄慧法師の唱導と中国仏教学者の支持の下、一年の積極的な準備を経て、2002年6月、中華書局より出版されたものである。創刊号は75万字、中国の禅学学者(香港、台湾地区を含む)の45篇研究論文と13篇の書評を発表している。論文の内容は禅学理論の検討、禅宗思想と歴史、禅宗とその他の宗派の総合研究、禅宗の言語と文学、現代禅学研究、禅学研究の回顧と展望などに渉り、禅学研究の各領域において有益な研究を行っている。
中国仏教教会副会長、『中国禅学』創刊人・浄慧法師は中国の禅宗学者の支持に感謝の意を表明した。浄慧師は、『中国禅学』の無事創刊は、衆縁和合の結果であり、みなが承認し、みなが参加し、みなで成果を挙げ、みなで享受するものであると発言した。浄慧法師は、また次のように指摘した。
歴史が21世紀という段階に入り、中国禅宗と中国禅学はさらに広大な発展の場を具えることとなった。禅学の精髄を発揚し、禅宗文化を拡大し、禅学研究を促進する、これが『禅学研究』の宗旨である。漢語圏における禅学研究の学術水準を示す窓口として、『中国禅学』は国内外禅学研究者の交流と切磋琢磨の広場となり、わが国の禅宗研究の学術水準を高めることに努力するとともに、またこれを東洋と西洋を結ぶ紐帯とすることにも努力するであろう(創刊号の中の多くの文章がそれぞれ関係する理論的難題を解決しており、中国仏教学者の知恵と理論的水準を体現している。また慶ぶべきは、創刊号の論文が理論的研究のみならず、禅法への実際的体認をも反映していることである。例えば楊慧南氏の論文『茶道与禅道』は、表面上は単純な理論方面の文章だが、楊氏をよく知る人ならみな知っているように、彼が不完全、欠如の美を愛する日本茶道に格別の想いを寄せるのは、茶道が広大深遠、天を憫れみ人を憂う菩薩の心情に基づくものだからであり、しかも彼自身もまさにそのような人物であって、小動物に対して愛情に満ち溢れているのである。彼が自己の人格、人となりのすべてを投入してこの論文をものしたことがわかるだろう)。
次に、浄慧法師の委託を受けて、『中国禅学』主編・呉言生教授が列席者に対して雑誌創刊の経過と今後の刊行の方向を説明した。彼の発言は以下の通り。
国際学術会との対話交流をさらに進めるため、『中国禅学』は今後基礎的な理論研究を強化すると同時に、以下の三方面の研究に力を注ぐ予定である。一つ目には、日本などの研究者の初期禅宗史研究における先進的な成果を発表することである。日本の研究者は初期禅宗史研究について独特の貢献をなしており、それは大陸の学術界が参考するに足るものである(例えば日本の石井修道氏、沖本克己氏、石井公成氏、伊吹敦氏などは、みなこの方面において極めて大きな成績を挙げている)。二つ目には、禅宗とその他の宗教との比較研究を推進し、以って国際学術界の注目する所である「宗教対話」と軌を一にし、学術性、規範性、及び普及性を具えた世界倫理の構築のために努力することである(目下、編集部は関係学術機関と共にこの方面の仕事を進めており、この課題の完成に努めている)。三つ目は、禅学研究の現実的方面への配慮を反映させ、現代禅学の研究を増強することである。生活禅は大陸現代禅法の代表であり、中国祖師禅の現代に対する回答であって、さらに研究を強化することが必要である(東南大学宗教研究所所長・董群教授は、彼の請け負う国家課題『仏教倫理』の中で「生活禅」を重要な内容の一つとして紹介しているし、復旦大学の王雷泉教授の指導する博士生の一人も、「生活禅」を博士学位論文として論文を執筆している。この方面の研究を推進するため、西安外事学院宗教研究所に「生活禅研究センター(生活禅研究中心)」が成立しており、この方面において必ずやすぐれた研究成果が現れるものと信ずる)。
会に参加した『中国禅学』の学術委員、編集委員、及び論文作者らは、全力を尽くして『中国禅学』を支持し、これを当該分野における高水準で厳格な規則を具えた、信頼するに足る刊行物とすることに努力するだろう、と表明した。
座談会は、熱気があふれかつ和やかな雰囲気の中で行われた。座談会に出席したのは、中国社会科学院、北京大学、清華大学、中国人民大学、北京師範大学、首都師範大学、北京広播電視大学、中国仏教協会、中国仏教文化研究所、中華書局、及び『哲学研究』、『光明日報』、『中国教育報』、『科技日報』、『人民政協報』、『世界宗教研究』、『世界宗教文化』、『中国宗教』、『法音』、『禅』、『陜西師大学報』などの学術機関からの代表である。著名な学者では、黄心川、呉立民、方立天、楼宇烈、李富華、張新鷹、姚衛群、栄新江、王生平、張晶、柴剣虹、魏道儒、温金玉、張美蘭、徐文明、程恭譲などが座談会に出席した。また、日本や台湾の学者も座談に参加した。
(今回の会議の写真は、http://www.guoxue.com/fxyjからダウンロードできる)
(齋滕智寬譯)
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作者:斋滕智宽译
[2002-11-16
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